発泡スチロールとは

発泡スチロールは、白くて軽いのが特徴で、石油からつくられたポリスチレン(PS)を小さな粒状にした原料ビーズを約50倍に発泡させてつくられるため、製品体積の約98%が空気で、原料はわずか2%の省資源な素材です。

発泡スチロールの特徴

《98%の空気が、優れた特性を発揮します》
発泡スチロール(EPS)製品は98%が空気であることから優れた「断熱性」と「緩衝性」の2大特製を生み出しています。さらに「軽量性」「加工性」に優れ「耐久性」も高いことから様々な分野で使われています。また、単一素材であるためリサイクルがとても容易です。

断熱性

発泡ビーズの集合体で、各々のビーズは「小さな空気の部屋(独立気泡)」で構成されています。各気泡では空気の対流が少ないので熱が伝わりにくくなります。

緩衝性

独立気泡は衝撃吸収性に優れ、家電製品や精密機器などの包装材・緩衝材として製品を衝撃からガードします。

軽量性

製品の体積の98%が空気で構成されていますので、2%のポリスチレンの重量だけの重さとなります。

省資源性

石油由来の原料2%のみという非常に省資源な素材です。

耐久性

直射日光(紫外線)にさらされなければ半永久的に形状を保持することができます。全体で荷重を受けた場合は、1平米あたり5トンの荷重を受け続けても問題はございません。

リサイクル性

単一素材であり、熱を加えるだけで容易に再生原料(インゴット、ペレット化)として生まれ変わるリサイクル特性に優れた素材です。

発泡スチロールは省資源素材

発泡スチロールの原料は、中に発泡剤が入った直径1mm程度のポリスチレンの粒(ビーズ)です。この原料ビーズを蒸気(スチーム)で加熱し、約50倍に膨らませて作ります。約50倍の発泡体のため製品全体(体積)の98%が空気でできており、石油製品の原料ビーズは、わずか2%しか使われていません。省資源性に大変優れた製品と言えます。

発泡スチロールの燃焼について

発泡スチロールの主成分は、炭素と水素です。完全燃焼すれば『炭酸ガス(CO2)』と『水(H2O)』になり、ダイオキシンなどの有害ガスは発しいたしません。ただし、他の素材と同様に酸素不足により不完全燃焼となった場合には黒煙(スス)や一酸化炭素が発生いたします。廃棄する際は市区町村の分別基準に従ってください。

■完全燃焼の場合

■不完全燃焼の場合

発泡剤にフロンは使用していません

発泡スチロールの原料ビーズには、ふくらませるための発泡剤(ガス)が含まれています。その発泡剤は、ブタンやペンタンなどの炭化水素製品で、オゾン層に影響を与えるフロンは、EPS(ビーズ法発泡スチロール)の生産では過去に一度も使われたことはありません。